塗り薬をもらってスキッパーキサムと家路に着く。
アトピーかもしれないという事はそれなりにショックだった。
大変さを聞いていたから、アトピーではない事をそのアトピーかもしれない症状は一時的である事を祈っていた。
そしてぽっかりとまっ黒なボディの中に浮かぶ肌色の円形に目が釘付けになる。
先生結構大胆に刈り上げたな。
まさか禿げができたとは思いもしなかった事だけに、ショックだ。
サム、何がそんなにストレスだった?
人間には人間の犬には犬のストレスがあるけれど、でも禿げができてしまうほどのストレスって一体何?その原因は分からないだけに、もしかしてあの事?この事?いろいろと考えてしまう。それだけ禿げができた事は衝撃的だった。
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今は禿よりも爛れた様なところを直すのが先決。薬を塗り早く治るようにと祈りながら、体全体をチェックしてみた。
確かに皮膚の弱い脇などには跡がある。これ以上酷くならないで欲しいと思いつつ薬を塗る。
痒みや痛みが無くなれば直ぐに治るだろうけれど、痒いのは辛い。噛んだり掻いたりしてしまうので、なかなか治らないし余計に酷くなる。
こんな時にはスキッパーキサムが噛むことができないようにエリザベスカラーなどつければいいのかなと思ったりした。
噛まないけれど、エリザベスカラーをする事でまたストレスが上がってしまってもいけないし、服を着せれば多少は噛んでも掻いてもダイレクトではないからいいのではとも考えた。
しかし、そもそも服を着る事がサムのストレスだから、結局の所裸族のスキッパーキのままでいる事がベストなのだろう。
それから日々薬を塗り、ボディチェックをしていた。
毛を刈り取られたところはゆっくりではあるが赤みも引いてきた。
赤みの回りには剥がれている途中なのか白っぽいおそらく皮膚なのだろうがある。見ると気になるが、まあまあ回復してきているようでが良かったと思っていた。
ところが、刈り上げられた場所の丁度体の反対側を見ていたら、ま、さ、か!?まさかの禿げを見つけてしまった。
ウッソー!?。何で?大きさは現在治療中のものよりも小さいが、何度確認しても禿げている。
肌がサムの柔肌が見える。そこだけ何もない。
あーあ。昨日はなかったのに、本当に一日で禿はできるんだ。正確には一日も経っていないが・・・
ミステリーサークルか!
どうしたのサム?サムに問いかけても寂しそうに見ているだけ。
まさか禿げができるとはスキッパーキって強い犬じゃなかったのかな?
サムのストレスの元は一体何だろう。更に悩みが増えた。