サムのまっ黒なボディにアンダーコートが浮いてきた。
ふと床に目を止めると、埃の様な黒いスキッパーキサムの抜け毛が目立つ様になってきた。
掃除したばかりなのに床がなんとなく曇っている様に見えたらそれはスキッパーキの抜け毛のせい。
絨毯をコロコロすれば、こんなにも抜けているのかと思うと同時にこれがしばらく続くのかと思う。
サムを飼う時にブリーダーさんから、換毛期は物凄く毛が抜けることを聞いていたが、何分にも昔飼っていた犬はボクサーだってので、ピンとこなかった。
シングルコート、短毛種だった上に外飼いだった事もあり、寒がりだとは思っていたがそれ以外は気にも留めなかった。
世話をするという立場でジョンに接していなかったからか犬の飼い方を知らなかったというのもあり、ただ、ただ好きなだけだったから。
サムと一緒に暮らす中、常に色々な発見があるし、分かることがある。
そして、こんなにも小型犬の室内飼いがいろんな意味で影響を及ぼすとは思いもしなかった。
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サムと暮らすようになって暫くは、サムの事よりスキッパーキという犬種であるがために振り回され、サムに可哀想な思いをさせた。
おそらくその事が、もともとシャイなサムに影響を及ぼしていると思われる。
大人しいスキッパーキは何をするわけではない。嫌だろうが耐えている。
パピーの時の換毛期は、最初に教えてもらった通りスリッカーブラシで、アンダーコートの浮いた抜け毛を神経質に取ったり、ブラシ、コームでしょっちゅう抜け毛対策をしていた。
言われたことはしなくてはならないという思いに駆られていたから、肩に力が入っていた。
だから、良く抜けるという評判を聞いて、プロ仕様のトリミングナイフを基に作られたというステンレス刃の付いたブラシ(ファーミネーター)を一度だけ使ったこともあった。
確かにごっそり取れたのだが、感覚的に合わずお蔵入りした。
ギロチンタイプの爪切りといい刃物関連はどうも縁がないというのか、サムを傷つけてしまうのではないのかと思って使うことができなくなる。
ブラッシングが好きなワンコも多いのだろうが、サムは余り好きではないらしい。
理想としてはブラッシングしてして!、体触って!なのだが、スキッパーキサムは逆だった。
まるで触らないで!と言っているように、サッとよける。スッとかわす。
だから、それがスキッパーキという犬種の性質だと思って、すごく残念な行いではあったが仕方ないと無理やり納得していた。
単純に、その時にはサムとの信頼関係がまだまだしっかり築けていないだけのことだけだったと今なら分かる。