そこはまるで森の中のようないる様な自然に囲まれている感じがする所で、
大きな木が木陰を作っている。
木の柵に囲まれた一画なのだか、広いところの一部を柵で囲った感じで、
柵の外にも同じ様な木々の景色がつながっている。
囲まれた所の木の扉をあけてスキッパーキサムと中に入る。木立があるドッグラン。
自由になるとサムは待っていましたとばかり走り出す。
足元は土と落ち葉と枝だ。
大きな木がある所だからか、森の中にいる様な感じで他とは違う世界みたいだ。
楽しげに走り回るサム。一息つくと木の根元に沢山の枝があるのを発見し、
手頃な枝を前脚で持って齧り出す。
自由だな
落ちている別な枝を持ってサムに近付くと、様子を伺っている黒い塊が
動きを見入っているのが分かる。
枝をフルフルしながら、更に興味をあおる様に近づけば
もうたまりませんと言う様に腰をあげ、持っている枝に向かって飛び出してくる。
スキッパーキは今まで齧り持っていた枝の事など忘れたかの様に
新しい目の前の枝にロックオンしたまま捕まえに来た。
サムは枝に食らいつくが、そうやすやすと手放さない。
いつものことだが、枝での引っ張りっこが始まる。
体全体を使っているかのように、スキッパーキは力強く引く。
サムは枝の表面がゴツゴツした感じで引っかかりがあるのが滑らず引きやすい様だが
引かれるたび枝を持つ掌が痛い。流石に素手で枝の引っ張りっこは辛い。
サムの引っ張りっこはいつだって腕が抜けそうなくらい力強い。
今も手加減なし。
痛かったらすぐに手放せばいいのだろうが、楽しいのだ。
サムの楽しそうにキラキラした目を見て一生懸命引っ張っている姿を見ているのが
嬉しいので、ついつい張り合ってしまう。
楽しんで引っ張り子をしていても、すぐに枝はポキッと折れてしまう。
折れてしまっても、嬉しい事に周りには沢山の枝が落ちているので、飽きるまで遊べる。
サムはまだまだ引っ張りっこしたそうだが、もう手が痛くて付き合えない。
ちょっとドッグウォークしてみようと誘導すれば、なんの躊躇もなく上ってトットットット歩くサム。
Aフレームも平気で、トンネルも意味がわからない様だけれ呼べば通り抜ける。
だけれど、ドッグウォークは「飛び越える」と言うことを教えていないから、
障害物として避けるよねー。
木陰は涼しくて気持ちがいい。直射日光も当たらずスキッパーキも快適そうだ。