懐中電灯とスマホのライトを照らしながら夜のドッグランにいるスキッパーキを追う。
暗闇の中、懐中電灯の明かりがないとまっ黒スキッパーキは何処にいるのか分からない。
だがサム達、暗闇でも優れた認識力を発揮する種族は、この暗闇をものともしない。
昼間と変わらず、何処に行くにも、なんの躊躇もなく動き回っている。
サムを見失わない様に、懐中電灯とスマホで追いかけるも、見失う事がある。
時たまサッと身をひるがえしたり、何かを見つけるのか軽く走り出すとついていけない。
反射神経、動体視力、何もかもついていけませんよスキッパーキ君。
ほどほどに遊んで部屋でまったりゆったり。
部屋に岩風呂があると欲が出てついお風呂に入ってしまうが、サムはちょっと覗いて、
ソファで待ちながらウトウトしている。
いつもお風呂に入っている時には脱衣所の床で待っているから、今日はサムもラッキーだね。
気持ちよく寝た朝は高原散歩。
よく見るとキャベツ畑は苗が植えられたばかりだから、土が見えるけれど、その他の畑、
畑の先には木々が林か森の様にあり、その先遠く霞がかかった様に山々が見える。
朝陽が当る葉が輝いているかの様に色が失せている中、シルエットの様にスキッパーキサムが佇む。
単にサムは立ち止まっているから一緒に佇んでいるのだけれど、誰ひとり歩いている人はいなく
聞こえるのは鳥のさえずりで、その中にサムがいるという、なんとも絵に描いたような、
清々しい高原の朝。
朝食後、すっかり明るく、日が当たって色鮮やかさを増しているドッグランに降り立つ。
今日もいい天気な青空の下と言った感じで、ドッグランでの自由時間を存分にサムと味わう。
一緒に花を愛でて、戯れる。
散歩していた時には日が出てきたばかりだったので眩しいぐらいだったのだが、
もう既に日差しが強い。
日向にいるサムの体が光っていて長時間外にいたら暑そうだ。などと思っていると
サムが木陰に向かってトコトコと歩いて行く、歩いている先にタンポポが咲いていて
挨拶がわりにサムは黄色い花に鼻をチョンとつけてそのまま歩き、木陰に入る。
まだまだ夏は先なのに、日差しは既に夏の暑さを予感させる様な感じだ。
スキッパーキサムは暑そうだと思っている時には既に暑いんだよね。
温度が然程でもないけれど、熱吸収する黒は日差しの強さでたまりませんか
それでも楽しいから木陰で遊んでしまうよね。