スキッパーキサムが仔犬の時によく行ったドッグランには、運が良いことに同じぐらいの仔犬が来ていて知り合うことができた。
ラブラドールレトリーバーのテツ君。テツ君とはとても気があったらしく、側から見ていても、とても微笑ましい無邪気な
仔犬同士のじゃれ合いをしていた。
また、更にタイミングも良かったらしく、サムとドッグランに行くと、高い確率で会うこともできた。
会えば、お互い近寄って、取っ組み合いの様にじゃれあったり、一緒に走ったりと、同じ月齢とは思えない体格差をものともせず
対等にドッグランで駆けずり回っていた。
それも一時期のことだったのだが、いつしかそこのドッグランに遊びに行ってもテツ君と会わなくなり、サムも足が遠のいていった。
ドッグランによって来る犬も様々だし、時間帯によっても同じドッグランなのに変わってくる。
運営している所の方針もあり方も違うからドッグランは面白い。個性がすごくある。
一般的にドッグランではおもちゃなど持ち込むのをNGとしている所が多いし、持って行くことはないのだが、
運営しているところにより条件付きでOKだったりする所もあるし、無料のドッグランであれば、誰も監視していないので、使っている方達次第という場合もある。
スキッパーキサムと「ドッグランに遊びに行く」時には、「走り」がメインだと勝手に思っていて、走ることにより、日頃できない運動を
して欲しいと思っている。基本的に走ることによりエネルギー放出され、非日常の刺激も得られることはサムにとっても楽しいだろうと思ってしまう。
行ったところのドッグランの状態、状況によっても違うし、ワンコ達の相性によって、ドッグランの面白さも変わる。
ある意味ドッグランで遊ぶというのは、多かれ少なかれ来ているワンコ達との交流を期待しているし、ほどほどのところで、ドッグランを後にするので、おもちゃの出番もないし、必要がないのかもしれない。
そんな中、おもちゃで遊ぶ唯一の場所がある。宿泊する所のドッグランだ。
宿のドッグランは特別な遊び場。
お泊まりする時だけは例外中の例外で、おもちゃ持ち込みで遊びまわることができるスペシャルプレイスだ。
お泊りは、非日常だからワンコ達が落ち着ける様に皆んな好きなおもちゃを持ってきている。
元々は場所が変わるから、いつも遊んでいる安心グッズをそばに置くという配慮だったものが、いつからか一緒にドッグランで遊ぶアイテムになった。
宿のドッグランは時間の縛りがないのと、限られたワンコ達。
気が合えばワンコ同士で遊び、探索したければする。広いドッグランを贅沢に過ごせる。
だから長い時間ドッグランで過ごす。その際におもちゃを小出しに使って飽きっぽいスキッパーキの気をひくグッズでもあったりする。