風に押される様にスキッパーキサムとドッグランに向かう。
駐車場からドッグランへ続く道への扉がある。扉はまるでどこかの庭園に入る様な感じで緑の間にある。
扉を開けて入ると、道が続いて、道の両脇には樹木がある。少し歩くと丁度帰るであろう方達に会い挨拶をしてすれ違った。
思っていたドッグランとは少し違って、奥に向かって歩いている右側は木立、左側にドッグランがある。最初に見えたドッグランは芝生のメンテナンス中で立入禁止になっている。途中に可愛らしい建物があり、ここがクローズしているカフェテリアだ。先ほど説明していただいた通りだ。
自動販売機があり、テラスで休憩できる様になっている。なるほど。と思いながらもスルーする。
そして勝手にイメージしていたドッグランとは違うが、ウッドデッキの人が見守る場所と全面芝の犬達だけのドッグランがあった。ドッグランの囲いは白い木の板で、高さもそれほど無く、先程のお店といいアーリーアメリカン的な感じがする。
ここに来るまでの道も、手入れされている樹木が沢山あり、もう少しすれば緑や色とりどりの花で埋め尽くされて美しいことだろうと思うのだが、今は木々は葉を落としてしまっているので、色に乏しく寂しい感じになっている。
周りの景色の事など気にせずスキッパーキサムはドッグランをエンジョイしている。
しばらく遊び他のドッグランにも行ってみるが、雰囲気は余り変わらない。ドッグランの大きさが多少違うぐらいだ。
今までも風は吹いていたのだが、ドッグランという場所のせいなのかより強く吹きつけて来ている。初めての場所という興奮もおさまると、風が気になりだした。
それはスキッパーキも同じ様で、それほど遊んではいないけれど、サムは何かを探しているかの様にドッグランの周りを歩きだしていた。
急に強い風が吹いてきたので、風を避ける様に瞬時ドッグランから目を離したのだが、ドッグランに目を戻すと、いるはずのサムが、スキッパーキがいない。
え?サムどこに行った?一瞬焦るが、よくよく周りを見ると、外側のドッグランの囲いに低木があり、その間に水飲み場があった。
その水飲み場の水受けトレイにサムがちょこんと同化しているかの様に座っていた。
誰も使っていない様で乾いていたトレイの中。サムは動こうとしない。
サムが座っている場所は両端には葉が落ちてしまっているけど低木達で風除けにはなっている。
よく見つけたね。全く気が付かなかったよサム。サムが身を寄せなかったら分からなかった。凄いぞサム。さすがスキッパーキ。
それにしても風が強いと疲れるね。沢山遊べると思ったけど、一緒にドッグランで遊べないし、ドッグランでスキッパーキの相手が風では仕方ない。
またくれば良いね。せめて1時間ぐらいはいたかったなと思いつつ管理人さんに挨拶をして車に乗り込む。