「負け犬」
ずっと探し求めていた「何故」の答え。
やっと何故の答えがあった。
スキッパーキなのに、スキッパーキのサムなのに何故。聞いた事もない食べなさ加減が何故なのが、何が根本にあるのかが分かった。
本当に嬉しかった。
スキッパーキサムとのフードファイトの生活にニュートラル部分ができた。
分かった事で救われたのだ。
サムの行動が納得できる。
食べないと言う行為。諦める行為。ねだらない行為。そうする原因があったのだ。
一つの食べないという現実のその部分だけを切り取って、そこしかフォーカスを当てなかったから見つからなかった答え。スキッパーキサムの一連の行動の線をたどらなければ意味が無かったのだ。
スキッパーキサムは産まれた時、生きるか死ぬかの大変な状態で、ただ生きてもらうように一生懸命世話をしたと。サムが家族になってそれ程経っていない頃に店長さんから話を聞いた。
うっへー?!そ、そうなの?死にそうだったの?サム!?死にそうなほどだったの?
結構衝撃的告白で、その時は一瞬固まった。
でも生死の境で頑張ったからこそ、今は元気なスキッパーキのサム。そう言う事を乗り越えた子は強い。強運でなければ今ここにいない。
そんなサムの秘話を教えてくれてありがとう!産まれたばかりで、そんなに頑張っていたのか!凄いぞサム!と店長さん達とサムに感謝。
その話を聞いていなかったなら、一生サムの食べない原因は分からなかっただろう。
サムの母犬は母乳がたんまり出なかったらしく、サムが飲めるようになった時には、残りのおっぱいからは母乳は出ず、出るおっぱいは兄姉の物で、完璧に「負け犬」状態で、人間の手を借りなければ生きられない状態だったらしい。
全て合致する。
最初にサムが生まれて1ヶ月ぐらいの時会わせてもらった。他の子に比べ一回りちっちゃくて、貧弱に見えた。他の子は微動だにせずに寝ているのに、サムは起きていた。
そしてもぞもぞ動いて切なそうに一言ないた。まあそれで既にサムがうちに来る前からにメロメロになったのだが、サムのその行動はお腹空いているからと教えてもらった。
そうだったのか、食べない原因は食べられなかった事だったのかと分かった事がとて嬉しかった。全て納得、腑に落ち、肩の荷が下りた感じだった。
でも、原因は分かってもドッグフードを食べない事には変わりない。
スキッパーキサムとのフードファイトは此れからも続いていく。