湖畔でスキッパーキサムとのんびり楽しく過ごせるところに行った。公園という括りなのだろうか、偶然にも昔サムがドッグショーに出陳した事のある場所で来た事がある所だ。
来た事があると言っても殆ど覚えてない。おそらくサムも覚えてはいないと思う。
状況が全く違いその時サムはパピーで、久しぶりの再会だった。
然もサムはドッグショーに出ていたわけで、一緒にここで遊んだわけではない。
ショーに出るサムに会うのが目的だったので、サムに会えるまでショーの喧騒を避けるように時間潰しに散歩したぐらいだ。それなのでどの様なところだったのかあまり印象になかった。サムに会いたいそれだけだったから余計周りのことなど気にしていなかったのが本音だ。
だからこうしてサムと一緒に散策できるのが凄く嬉しい。初めて一緒にに歩く所なので、何もかも新鮮で無条件で楽しい。
何にもない所でも、普通の公園でも、湖も一緒ならばおもしろい。その事がようやく、やっと心の底から思えるようになった。
一緒に駆けて・・・スキッパーキの体力、運動能力には相変わらず舌を巻き、すぐギブしてしまうけれど、サムは一緒に遊ぶのがとても楽しそうに見える。走るのに付き合えなくてもね。一人で遊ぶより誰かと一緒に遊ぶのは楽しいよね。と話しかける側から、流石スキッパーキ、もう違う事をしている。
そんな他愛のない時を過ごせるのがまた嬉しい。
湖に触れられそうなところがあったので、注意しながら近づいてみる。所々にキショウブなのか咲いている。サムが花の側にいると、スキッパーキブラックにキショウブの花の黄色と葉の黄緑がより鮮やかに見え綺麗だ。お互の色を引き立てあっている。
太陽の光は、スキッパーキの体を包んでいるまっ黒な毛をキラキラさせる。
後ろの湖面を見ると、富士山が映り込んでいる。綺麗だね。ってサムはそんなところ見てないよね。知らないところの散歩は常に新しい発見があるから面白い。単なる散歩なのにいつもの散歩と全然違うのは気分が高揚しているから。
サムにも伝わるからサムも楽しいよね?富士山がよく見える。良いことがありそうな感じがする。良いことがあってほしいと思う。「富士山」と言うのは日本人にとっては特別な存在だね。
そして、ここにも野外ステージなのかイベントで使うステージと広場があり、ステージは広場から見ると、富士山が、額に飾られた様に見える構造のオープンなつくりになっている。富士山を背景にイベントを行う。日本人ならではですねー。
サムは富士山もステージも分からないよね。教えてないものね。サムに語ると一生懸命聞いて、理解しようと、首をかしげる。右に傾げるのと左に傾げるのと意味が違ったけど、今は何を言っているのか音を拾い考えてる。そういえ時はとても可愛らしいねサム。
「サム」と言う単語は認識しているから途端に尻尾を嬉しそうに振る。
太陽の眩しさ、青い空、湖の向こうに見える富士山。ちょこんといるスキッパーキのサム。とても穏やかな時間。