そろそろ夕食の時間。ホテルのレストランでの食事なので一応着替えをして出かける。
スキッパーキのサムと一緒に暮らすようになって、ホテルで食事をした事が無かった。久しぶりのレストランでの食事だ。
コテージをでて、いつの間にか暗くなっている道を歩く。少しの距離でもサムとならば楽しい。ここでは大丈夫だけれど、暗いと、まっ黒犬のスキッパーキは闇に溶け込み良く見えない。夜の散歩はサムに危険がいっぱいだ。
レストランの入り口が見えた。柔らかい光が零れている。入ると見えない奥で賑わっている様で、話し声と皿に触れる音等が聞こえる。案内されて、サムと一緒についていくと、既に席について食事をとっている一組がいた。傍らにペットバギーが見える。席もまあまあ離れているし、何よりも無関心の様で、見向きもしないので、特に挨拶もせず席に着く。無関心なのはホテルのレストランだからかな?
ディナーが始まるも足元のサムは少々落ち着かない様子。
初めての所で何も面白い事は無いし、ただじっとしていなくてはならないのは、つまらないよね。食事をしながらサムを見ると、人が通る度様子を伺って、緊張しているのか、スキッパーキの性質のウォッチドッグだからか注意しているのが健気で、少しかわいそうな感じだ。
そんな事を思っていると、サーブしてくださる方がサムの相手をしてくれた。慣れてる。凄く良い感じでサムの相手をしてくれる。上手だな。流石だな。
未だに、どうすれば上手く相手が出来るのか、喜ぶのか全然分からないから、羨ましいと思ったりしてしまう。
食事もデザートに差し掛かる頃マネージャーさんがきて、サムの相手アンド色々話をしてくれた。スキッパーキは活動的で寒いの好きそうだから、冬に雪の上で遊ぶのを目的としたイベントがあるからサムちゃんに良いのではないかと、色々と知らない事を教えくれた。雪の上で皆んなと楽しく遊ぶなんて素敵だ!サムも楽しいだろうな。等と想像してみたりしたが、あの遭難事件の所が主催と聞いて、そこでは無いなと密かに思った。
(帰ってから調べると、雪が積もる所では同じようなイベントが多々あった。)
スキッパーキサムよりもシベリアンハスキー、マラミュート、サモエド他寒い地方出身でふっかふかのダブルコートの子達は沢山いるから、雪が降るの楽しみにさしているのだろうなぁ。此からどんどん暑くなっていくのだから、冬が待ち遠しいだろう。等と思ったりしているうちに食事も終わり部屋に戻る。
食事はレストランで頂いたが、夏はベランダでバーベキューできるというし、部屋でも食事ができるので、また違う趣の食事の楽しみ方もある様だ。最近は和のホテルやドッグランなどに力を入れているが、泊まった時はまだ、全室が同伴ではなく一部一般客宿泊棟があった。サービスを提供してくれるスタッフは流石ホテルの人。気持ちの良い対応でサムのことも普通に自然に対応してくれていた。泊まった晩は。
戻ってせっかくの岩風呂温泉だから入ろうと思ったのだが、温泉が出る蛇口を止めていたので、湯船が冷えてしまっていた。出しっ放しで無いと温度が直ぐに下がるとは知らなかった。再度お湯を入れ、温泉を味わいつつ、こんなに広くて贅沢な日はそうそう無いのだから、勿体無いなと思いつつ夜更かしせずに。日常と変わらず早寝をする。
たまにだから、夜更かししても良いのだろうけど、サムもウトウトしてるしね。明日また遊ぼう。大型犬用のバリケンには大して興味がなかったスキッパーキのサム。サムの布団でお休み中。