スキッパーキサムが見ている中、チワワの撮影が続く。これは結構難しい撮影なのかもと思えてきた。
撮影現場では、赤ちゃんと動物の撮影は注文が出来ないから、難しいと言われているのも納得だ。タレント犬でも早々いい演技をタイミング良く出来ないのだから人間の思うように走ったりするなんて難しい事なのかもしれない。とドキドキしてきた。チワワの撮影も終了し、いよいよスキッパーキサムの飛行犬撮影だ!
特設会場に入り、カメラマンの高山さんの話を聞いて、準備…と、サムいきなり柵の隙間から逃走!
嘘!まずい。慌てて柵の隙間を見つけ何とか出て、逃走犯サムを追う。
運良くミニチュアダックスフント4匹連れが会場のすぐ近くを散歩していて、ブロックしてくれる的な感じになったのか、サムの目的がミニチュアダックスフント達だったのか定かでないが、遠くまで行かないうちに確保できた。
遊びたくて遊びたくて仕方がないサム。
こんなにパワフル、エネルギッシュな状態も珍しいぐらい。小さな発電機。遊びたいのに遊べないから勝手に遊びに行っちゃったのね。撮影なんて分からないものね。まさか、逃走するとは思いもしなかったから、冷や汗かいた。
この施設に入った途端、サムは楽しかった事が蘇ったのか、遊びたくて遊びたくて、仕方ない様子だった。
でも今日のメインは飛行犬撮影なので、まずは撮影優先。撮影が終わってから遊ぶ予定なのだが、そんな事サムは知らない。リードを通して高ぶる思いがサムに流れ込み、楽しい思いが膨らんで、我慢できなく思わず出ちゃったね。
焦った。どうしようかと思った。
よもや柵の隙間から逃走するなどとは考えてもいなかった。
相変わらず予想外の事をするんだからスキッパーキと言う犬種はおもしろい。
小雨降る中、サムを確保したのはいいけれど、芝生やら何やら小雨で濡れている体にいっぱいついているよ。折角まっ黒スキッパーキ素敵なサムを撮ってもらおうと思っていたのに台無しじゃないか!時間もないし、目につく草を取るも、取りきれない。乾いている状態ならばすぐに払って取れたものを残念。
ちょっとした逃走劇はあっあものの、いざ飛行犬撮影に挑む。
高山カメラマンが走り込んで来るサムを撮る。それだけの事だが、サムが思う様に走って来るか分からない。サムを呼んでも来ないで、どこかあらぬところで遊んでしまうのではないのかと期待よりも不安が大きい。何せたった今、逃走劇を繰り広げたばかりだったから・・・疑心暗鬼の中、ぶっつけ本番。
いよいよ飛行犬撮影が始まる。
スキッパーキ自体今日知ったという、スキッパーキの撮影は初めての高山カメラマンと、飛行犬撮影が初めてのサム。
サムには人間のする事は分からないだろうけど、周りの楽しみなアドレナリンが沢山出ている状態を察知しているはずで、サムの目がキラッキラ輝いている。逃走しないでよ。まっすく駆けて来てね。
サム。カモーン。飛べ!