毎日全てが新鮮で、サムのちょっとした事で、嬉しかったっり、頭にきたり。
僅かな間でも、サムがするちょっとした事で一喜一憂する。
特別なことがある訳ではなく、サムが中心となった生活は、これまで送ってきたパターン化した生活では決して得られなかったもので、全てが新鮮。それが嬉しい。
サムと言うスキッパーキの仔犬。スキッパーキと言う犬種を知らなかったら今の生活はない。サムがいるから生活は勿論、考え方が変わり、視野、行動範囲が広がった。
散歩はグイグイ行く。理想は脚側歩行なのだがほど遠い。リード引っ張るのが気になるけど、夏だから思うように散歩ができないし、サムはまだパピーで、散歩をとても楽しんでいる様なのでそれはそれで良いことだと思うことにした。
そんな中。家に来て1ヶ月半。サムの食事の仕方に僅かな、僅かではあるけれど、どうしたのかな?と思うことが起こってきた。
ドッグフードをふやかしての三食の食事。最初からサムはフードをバクバク一気に食べるわけではなく、ぱくぱく食べていた。どちらかといえば丁寧に食べる風だった。
それがいつもの様に朝ふやかしたフードのごはんタイムの事。
今までは出した分ちゃんと平らげていたのに、少ししか食べない。
もう結構です。という感じで食べようとしない。
何故食べないのか分からない。
お昼も夜も普通に食べてたので良かったと思ったのだが、次の日の朝はまた、フードを前に口をつけようともしなかった。
どうした?何故だ?なんで食べない?
成長期だから食べてもらわないとダメじゃないかと言う気持ちがあり、どうしようかと焦った。もしかして、フードの温度が関係するのかも知れないと思い少し温めて再度差し出したら食べた。
どうしたのかな?具合が悪い?元気そうだけど・・・サムを見ていても分からない。
スキッパーキは真っ黒だから余計分からない気がする。
スキッパーキに限らずほとんどの犬は犬食いと言われているほど、バクバクと出されれば出された分だけ綺麗に平らげるものだと思っていた。
かつて家にいたボクサーのジョンは今みたいにドッグフードがスタンダードじゃなく残り物的なご飯だったが、「待て」をしている時からご飯に目が釘付けになるぐらい食事タイムは待ち遠しい時間だったのに違いない。それだから「よし」と同時にバクバクとご飯が吸い込まれる様に口の中へ入っていき、あっという間に器が空になってしまう。空になってしまった器を名残惜しそうにペロペロときれいに舐め、気持ち良くごちそうさまでした!状態だった。
その光景が記憶にあるものだから、犬はよく食べると思い込んでいたので、まさか残したり食べなかったりするとは思いもしなかった。
何故残す。何故食べない。具合が悪いのかどうかさえ、スキッパーキ サムの事を分かっていなかった。