スキッパーキのサム、つめが伸びてきた。
床をカッカッ音がしていたが、小走りする時に若干滑っているような感じで、サムの足を見ると、細い黒い爪が伸びてきていた。
そろそろ爪切らないといけないな、とサムの歩く姿を見て思ったのだが
正直怖い。何が怖いかって「ギロチンタイプの爪切り」が怖い。
ギロチンタイプの爪切りも色々あるけれど、その中から、プロが使って使いやすく負担がかからないお勧めの爪切りと、更に爪切りの仕方も最初に教えて貰っていた。
だが、ギロチンって響きが怖い。犬の爪切りしたことないから怖い。
シャキーンと切れてしまう切れ物。万が一何かあったら・・・などと想像しただけで怖い。
怖いけれど、これからずっと一緒だから、ここはしなければならない関門?と勇気を出してチャレンジ。
教えてもらっていたので、まずスキッパーキのサムを抱っこして動かないようにして、手を持って、いやもとい足を持って、爪を切ったところが白い線になっているから、その線の所まで切るように教えられた。
白い線?・・・分からない!見えない!
黒クロくろ。どれが線?毛も肉球も爪もクロ。ちっちゃくて細い爪。
目をこらしてみても、全くもって線がわかりません。
とりあえずちょっとだけ切ってみようと思ったら、キャン!
何かで練習しておけば良かった。ギロチンの刃物の厚さの思慮が足りなかった?
血、血だー!
血が出てきた!サム、痛い?痛いよね?痛いに決まっているよね?
キャンと一度小さな声でないただけだったのだけれど、もう流血させてしまったのと、酷いことをしてしまったと言う思いでプチパニック。
どうしよう、どうしよう!医者連れて行かないとダメかな。痛いよね?あー血が出てるーとオタオタし、医者に行く前にヘルプを求めた。
そのくらい大丈夫、血が止まれば問題ないとアドバイスを貰い、少し落ち着き、爪を抑えていたガーゼを取り、サムの爪の様子を見た。
血もそんなに出でない。
冷静になれば血が噴き出したわけではなく、大きなダメージがあるわけではなかった様で、いつものごとくサムは大人しかった。
血が出た、傷つけてしまったという事で、もはや精神的ダメージが凄く、ギロチン使うとサムを傷つけてしまうと刷り込まれ、もう2度とこの手でギロチン爪切りを使う事はないと思った。
ごめんねサム。
しかしスキッパーキおそるべし、真っ黒すぎて毛が生えてないお腹以外よく分からない。漆黒は美しいが、場所の区別が難しいことを実感したのであった。