今度はどこに泊まりに行こうか?と探すことが楽しいスキッパーキサムとの旅行。
まだ行き始めたばかりで、どこがいいのか、何がいいのか模索中。それなので「温泉」に妙にこだわった。サムには関係ないけれど、温泉に入ると旅行気分が盛り上がるのだから仕方ない。宿は何度も探して見ているのだけれど、飽きる事が無い。予約を入れる時には何故か少しドキドキしてしまう。予約完了すると、予約を入れてしまったと言う事実に更にドキドキする。そして宿にチェックインするまで、予約出来ていなかったらどうしよう等と考えてしまう。
たまに口コミで行ったらダブルブッキングしていたから断られた等とあるのを見たりしているので、要らぬ事が頭によぎる小心者。昔泊まりに行ったところは必ず前日か2日前ぐらいに確認の電話が入った事を覚えているから、今の確認の電話が無いシステム。最終確認が無いことが不安でも有り寂しく感じているのかも知れない。
宿に直接行かず、行く前にどこかに立ち寄り散策する。行ったことがないところへ行くのも楽しかったので、今回はもみじ谷大吊橋に向かった。
いつでもどこでも物怖じせず、どんどん進むスキッパーキサム。急な階段の登り降り、伊豆の城ヶ崎海岸の吊り橋もへっちゃらだった。だからスキッパーキは、心身共に強い犬だと思っていた。
でもそれは、「パピー」という、まだまだ世の中を知らない怖いもの知らずの仔犬だった要因が多分にあった様だ。散歩に興味津々の好奇心。動くものへの即反応。スキッパーキと言う犬種本来の特徴に仔犬と言うプラスアルファな要素があったに違いない。
未経験だから恐いと思わずどこでも平気でどんどん歩けていたようだ。
だがスキッパーキという犬種頭が良い。どんどん学習していく。その結果、危険だと判断すれば回避する様になる。地震などの日常あり得ない揺れや足元が不安な高い所は危険を感じるがそれは、人でも犬でも同じなのだが、城ヶ崎海岸の吊り橋を何度か渡ったけれどスキッパーキサムは問題なく、普段の散歩同様トットコ、テクテク歩いていた。だから高いところは大丈夫なのかと思っていた。
有名な大吊り橋。渡った先に公園などがあり、犬も渡れると言うことで、いざ長い吊り橋を渡り始めた。最初はサムもいつもの通り歩いていて、流石だなスキッパーキと思っていた。橋を渡り始めて少ししたら、足元から下が見えるように施されてた。怖いからそんな余計なことしなくてもいいのにと思いながら歩いていると不意に吊り橋が揺れた。どうしたのかと思ったら前方から人が歩いて来るのが見えた。今迄然程揺れは感じなかったのだが、長い吊り橋だからか、結構な揺れを感じていた。と、その時今迄軽快に歩いていたサムが、異変を感じて歩みを止めた。普段あり得ない足元から下が見える状況。しかも高さがある。それに揺れが加わった。戻って来る人がどんどん増えてきて、揺れはさらに酷くなった。
もうサムは動かない。呼んでも、なだめても動かない。怖いと感じたのだろう。ほぼ橋の真ん中なので行くも戻るも同じ。渡橋料払っているし、渡りきった橋の先がどうなっているのか見たかった事もあるが、何よりも人がすぐそこ迄来ていたので、サムを抱っこした。抱っこしながら橋を歩き始めると、サムの成長を感じられずにはいられなかった。
うちに来た時は1.3kgぐらいだったのに今では7kg越えている。大きくなったな。大人しく抱っこされているサムを見ながらサムの成長を噛みしめ歩くのだが、だんだんと重さがキツくなってくる。橋を渡り終え、サムを降ろした時はふっと体が軽くなった。季節が悪かったせいか、もみじ谷というぐらいだから秋のもみじが色づく頃が一番美しいのだろうが、花も咲いておらず、期待した程ではなかったので、すぐ戻る事になり、再びサムを抱っこする事となった。
一緒に楽しめると思っていたのでとんだ誤算だ。かわいそうな事をしてしまったけれど、橋を渡り、地面に降ろせば、元の元気なスキッパーキに早変わり。
足元から下が見える事で高さを実感し、揺れが加わる事で危険を感じたサム。どんどん経験して覚えて、成長するね。今だから言えるけれど、本当は怖かったよー「吊り橋」!