本をいたずらするサム

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本をいたずらするサム

スキッパーキサムのいたずらは、せいぜい顔が届く範囲。
気を引くためだから、気が付くようにいたずらする。
ごみ箱のガサゴソする音など、まさにやっているよと言わんばかり。
顔を突っ込むという面白さもあるのだろうが、相手をしないでいると、いつの間にかごみ箱に顔を突っ込んでは拾ってくるようになった。
尤もサムの事をほぼ理解していない時なので、サムの気を引く行為は単なる「いたずら」だとしか思っていなかった。

相手してほしいスキッパーキは好奇心旺盛でもあるので、ごみ箱から紙を拾う事から、マガジンラックの雑誌に目を付けた。永久保存版としてとってある雑誌をカミカミ、ピリリと微妙に表紙を破った。

何度もするので、ダメでしょう。ノー。と言うと、いったんはその場を離れるも、暫くすると再開する。その他の物はそれほど執着がない。
本が多いせいだろうか?サムの視線の先に見えるからだろうか?本に興味を持ってきた。
マガジンラック、本棚の下段の本が特に気になるようだ。
マガジンラックの本までは手を出したが、もとい口を出したけれども、本棚の本は敷居が高いのか未着手だった。

ある時サムを残し部屋を出て、ほんの数分で戻ると、サムがとうとう本棚の本を手にしていた。手軽に手を出せる文庫本だ。本のタイトルは忘れたが、手頃な薄い本に手を、もとい足をかけていた。

何やっているの?と言うと本の前から立ち去る。

以前スキッパーキをフリーで家に残して、外出すると酷いことになると。帰ってくると、まるで泥棒が入ったみたいになるからと教えて貰った。
それだけ、スキッパーキは好奇心旺盛、探究心がある犬種。その上自分で考え判断迄してしまうとなると、頭がいいというのは厄介な時もある。
もっとも基本遊んでいなければ寝ている訳で、サークルの中で寝ている事が多いし、何かあればサークルにいれてしまえばいいだけの話なのだが。

どんどん本に興味を持ち始めたらしいスキッパーキのサム。一緒にいる時は大人しくしているのだけれど、サムだけになると、いつも決まって同じ文庫本に手をだすようになっていた。タイミング良く席を外しても、本を持って行こうとする頃に部屋に戻ってきていたから、サムはその本をほんの少し囓った程度だったのだが、少し長く部屋から離れて戻ってきたら、いつもある場所にサムのお気に入りの文庫本は無く。目を移すと床ににサムが読み散らかした本があった。読破したか・・・
嬉しそうにまだ続けていた。そんなにその本が好きだったとはね。笑った。
上手にページが取れていた。お気に入りのページは形は無かったが。

でも、もうこれ以上はダメ。読破するのこれで、おしまい。二度と読めなくなるからね。読破と言っても読むわけでは無く破壊だから、本破ですか?

その後サムは文庫本に満足したのか、手を出すことは無くなった。しかし雑誌はたまに手をかける。面白いらしい。

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