スキッパーキサムと行くもみじ園。
この季節のみ華やかな所に変わる場所。たまに、ごくごくたまにサムとの散歩で通った事があるので、もみじ園があるのは知っていたのだけれど、まさか一般公開の上、犬と一緒に見せてもらえるとは思ってもいなかったので、あるんだなぁという認識でいた場所だ。
普段の散歩でも紅葉を目にすることはあるし、遊びに行っても見ることは多いのだけれど、もみじについて知っていることはほとんどない。
今までは真っ赤になった葉を見上げて葉の隙間からさす陽と揺れるもみじを単純に綺麗だと思ったり、葉が落ちて、一面真っ赤な絨毯のようになっている所に真っ黒なスキッパーキいることによってより一層赤のもみじと黒のスキッパーキ両方が引き立てられて普段あまり見ない光景を綺麗だと思ったぐらいで、それ以上深く考えることもなく、単に紅葉するもみじを見れると思っていただけだった。
植物園に行きたいと思っても、売り物として人が育てている植物は、人は大歓迎だが、犬お断りが一般的。
当たり前といえば当たり前で、わざとではなくても習慣、その他で粗相したりする場合もある。その影響がどうなるか。リスクは避けるのは当然なので、犬と一緒に見て回れる植物園のようなものはあまり無い。
その中で開花時期や紅葉時期には、お気持ちで園を解放してくれて、犬同伴で見させてもらえるところがあった。
紅葉専門の植木屋さんがあるという事、そして紅葉が一種類ではなく様々あるという事も初めて知った。
当然サムの目に映るもみじはどれもこれも同じような色にしか見えないだろうし、そもそも高い所などあまり見ないだろうが、初めての場所であり、木々の間を一緒に歩くのはとても楽しそうで、一生懸命に探検している感じだ。
サムはサムで楽しんでいるが、人間目線で見るもみじは赤、黄色、オレンジ、茶色、緑など色々な色、きれいな形、これがもみじなのかと驚くようなものまで、知らなかったあまりの種類の多さに驚いた。
単純に秋に赤く色づくのがもみじだと思っていただけに、予想外の色彩、形を楽しませていただいた。
園を一周りしていると、犬の姿が見えてきた。近づくと絵に書いたような三角屋根の木のお家で、お家の入り口にマジックらしきものでワンコの名前が書いてあった。紐で家の前に繋がれているワンコは子犬なのか、成犬なのかわからず、ラブラドールぽいクリームワンコが来た人に声をかけられていた。
大型犬だからか、スキッパーキを見ても特に反応はしない。サムも全く感心がないようだった。
吠えるわけでも懐くわけでもなく、割と淡々としているワンコの傍にいるとやたらと膝から下の匂いを嗅ぎだした。あまりに嗅がれるので、何だろうと少し不気味に感じつつも他所様のしかももみじ園の飼い犬ですし、邪険にもできず、なされるままでいたら、突然ワンコは片足を上げた。
え?何?全く意味がわからないとプチパニックになりそうになりながら避けて、間一髪かけられずにすんだ。危なかった・・・
無茶苦茶臭いのかな?もの凄く傷つくのですが・・・
おそらくパンツにサムの匂いがあり、それに反応したのではないのかと思うのですが、初めてですよそんな事するワンコ。
臭いのもとがどちらにせよ目の前にいて、一つの匂いの元のリアルスキッパーキがいるのだから、同族同士、挨拶等で嗅ぐのであれば本来リアルワンコを嗅げばいいのではないのかと思うのだけれど、ワンコの思考全くわかりません。
おかげさまで、もみじ園は色んな意味で面白かった。サムは単なる散歩の途中ですけれどね。