サムと遊びに来たところは高原で、温度差が若干あるので、いつもより結構寒く感じたのだが、実際にいつもサムと散歩の時にプチ花見ができるのに対し、こちらはまだ、花の蕾もこれから膨らんでいくと言った、春の装いになるには時間がもう少しかかりそうな、色味が少ない景色だ。
あと一月もすれば、観光シーズンになり、花も咲き、木々も生い茂り全く違う景色になるだろう場所は、静かな遊歩道。誰もいなくて殺風景だ。
どんな場所でも、スキッパーキは変わらず楽しげに足を軽快に運ぶ。
見晴台の階段を軽快に上り周りを見渡すサム。手すりの間から下も見たりしているのだが、サムの目線だと遠くは見れないから何を見ているのかなと思ったけれど、一緒に階段を登っただけで、特になにもないから面白いわけではないね。散歩続行静かな遊歩道をひたすら歩く。
程よい散歩をして、今日のメインイベント。久しぶりのフリータイム。ドッグランではしゃぎましょう!
車で移動をして、近づいてくるとサムはいつの間にか窓の外を見て、楽しそうにしている。
やはり分かっているのだ。
これから行く所が分かる。一体何で感じ取るのか未だにわからないけれど、サムはどこに行くのかちゃんと分かっている。
駐車場に車を止め、荷物を用意していると、後部座席から覗いていて、早く行こうよと訴えている様に見える。
お待たせサム、ドッグランいこうね。と車からおろして歩きだせば、こっちこっちと先導するように、率先してドッグランへ向かう。
ドッグランについてフリーになると、元気よく駆け出す。
ドッグランの芝も半分は緑色でいきいきし始めていて、感触も優しい。周りの木々は落葉樹が多いようでまだ枝だけが目立つ状態で、もう少ししないと緑で染まらないようだ。それでも陽が当たっているとポカポカして気持ちがいい。
スキッパーキとのんびりまったり日向ぼっこ。
暫く動かないでいると、段々と冷えてくる。サムには丁度いい気温なのかもしれないけれど、散歩しにいこうとドッグランを後にする。
ドッグランに良く行っていた頃はせっかくドッグランに来たのだから、走って欲しいみたいな感じがあったのだが、今は慣れたということもあり、ドッグランに来たのだから、せっかくだからと張り切る事もなくなってきた。
余裕が出るといいよね。穏やかな気持ちでサムと歩ける。
帰ろうと言っても嫌がらず、一緒に歩くスキッパーキ。
穏やかに、寄り添い歩けるパートナーが今傍らにいる。
これからも一緒に歩いていく。