スキッパーキサムが広いドッグランに入ると、オーストラリアン・ラブラドゥードルの茶色と黒の大きなムクムクちゃん達がいた。
スキッパーキはオーストラリアン・ラブラドゥードルに迷いなく駆け寄り挨拶をする。
遊ぼうとサムは誘っているけれど、相手にされない。
それでもサムは誘い続けている。とても積極的だ。サムにとって、とても興味があって好ましい相手なのだろう。サムの好みはわからないのだけれど、好きであろう相手には自分からアプローチするのだが、そうでないと、もの凄く積極的にサムに遊ぼうと誘ってくれても知らん顔をするのだ。
意外に選り好みしているようで、本日一緒になったオーストラリアン・ラブラドゥードルはサムのお好みのタイプのワンちゃんだったようで、体格差もなんのその、諦めずに誘っている姿がいじらしい。
二匹いるオーストラリアン・ラブラドゥードルのうち茶色いオーストラリアン・ラブラドゥードルはとても優しいらしく、ついにサムの誘いに応じてくれてサムの相手をし始めてくれた。
大型犬は大抵小型犬など相手にしないのだけれど、茶色のムクムクちゃんは優しく対応してくれている。良かったねサムと思ったのもつかの間、もう一匹の黒のラブラドゥードルが吠えて間に割ってきて、サムを追い払うように吠え立てる。それだけではなく、実際にサムを追い込んでいく。
飼い主さんが、黒のラブラドゥードルを叱ってくれて、一旦は離れるも、サムが茶色のムクムクちゃん(外見)と仲良く遊ぼうとすると、直ぐ様サムに意地悪をする黒のラブラドゥードル。遊びたいのに遊ばせてもらえない黒いスキッパーキ。
サムが茶色のムクムクちゃんと遊ぼうとしなければ、とても良い子の黒ラブラドゥードル。二匹ともとてもいい子で賢い。飼い主さんしっかりしていて凄い出来るオーラが漂っている。
そんな素敵な飼い主さんと話をした。
そうしたら、目の前にいる二匹は凄く仲良しに見えたのだけれど、やっとお互いの存在を容認するようになったということだった。
今に至るまでは2年かかったと。いろいろと大変だったらしい。茶色のラブラドゥードルが2歳の時に黒のラブラドゥードルが加わったということだが、それまで茶色い子は、とても優しくておおらかで穏やかだったのだが、性格が一変し、とても神経質になってしまったと。
黒い子は赤ちゃんだったからか天真爛漫さで茶色の子に遊ぼうとつきまとってたらしいが、なかなかうまく行かなかったようで、ごくごく最近になって茶色の子が黒の子を受け入れ遊ぼうと誘うようになったのだが、今度は黒い子は誘いに乗らないそうだ。相性、性格、その他一緒に生活するって大変なんだな。
そんな事を知る由もないスキッパーキは一緒に遊びたいけれど遊んでもらえないから、ほんの少し距離をおいて二匹の近くにいる。