美味しい食事も終わり、ティータイム迄一旦部屋に戻り、スキッパーキサムとのんびりする。
サムは眠たそうにしている。
何時ものことだがお出かけすると日常と全く違う時間、場所を過ごすから、
疲れ具合も凄いのだろうと最近になりやっと気がつくようになった。
以前は単に寝ていなくて、ずっと動き回っているから体力消耗と睡眠不足だけだと思っていたのだけれど、
それ以上に、スキッパーキのウォッチドックという役割を、一生懸命果たしているので、
神経をいつも以上に使っているとやっと理解した。
それだからパック、ファミリーだけの静かな時間は
唯一スキッパーキサムが休める時間だと言うことも解った。
お出かけはサムにとっては楽しい反面疲れも半端ないものなんだね。
傍でもう耐えられないと言うように丸くなっているサムを見て、頑張っているのだと微笑ましく思う。
だけどサムごめんねこれからティータイムだから、ダイニングに行くよ。
動く気配を感じてサムは飛び起き急いで側に来る。
そのまま寝ていればいいのだけれど、寝せてあげられればいいのだけれど、可哀想だけど一緒に行こうね。
ダイニングに行くと既にテーブルにケーキが用意されていて、席につこうとした時
廊下から足音が聞こえ、中型犬が入ってきた。
後で遊ぼうのと言った約束の時間だ。あれほど遊びたかっていた中型犬だから
これからプチプレイタイムの始まりだねと思った瞬間に、すごい勢いで中型犬はサムに襲いかかってきた。
何事かと頭を整理する時間もない瞬間的な出来事だった。
人間の反応よりスキッパーキの運動能力の高さ、判断が早い。
襲われる前に、いち早く行動する。すばやい反射神経に俊敏な動き。
中型犬の攻撃を、サムは辛うじて避けた。それでも執拗に牙を剝く中型犬。
何なのだ?アゼンとした。
先程散々サムに我慢をしてもらって、怖くないよって分かったようで、楽しそうにしていた。
それもほんの少し前の事なのに、より凶暴になっている。
それでも、折角なのだから仲良くした方がいいと思い、更にサムに我慢をしてもらった。
今思えばそんなことしなくても良かったのだろうが、良い子ちゃんぶってサムに負担をかけてしまった。
サムは反撃もせず、逃げも隠れもせず、ただひたすらに黙って我慢していた。
結果サムの忍耐力と優しさを再確認しただけだった。
その中型犬は他の犬に対しても同様のことをしてしまい、誰にも相手にされないので、
夕食時にサムと仲良くなったのがとても嬉しかったとおっしゃっていたけれど、残念な事です。
後で聞いたのだが、もしサムが反撃していたら、怯えていた中型犬に噛まれて大怪我をしただろうと。
それだけ、小型犬と中型犬には越えられない体格差があるのかと改めて気づかされた。
あとから考えると良く我慢して、耐えてくれたと感心します。サンクスサム。