チェックインを済ませ、時間を気にせずドッグランでスキッパーキサムと楽しく過ごす。何とも嬉しい、楽しいひと時。
お泊まりは、いつもワクワクする。サムとずっと一緒にいられるし、ずっと相手していられるのが何よりだから。
この季節は、日が暮れてくると寒さが増してくる。これからもっと冷えてくる事だろう。
だんだんと体が冷えてきて、手もかじかんできているのだが、ダブルコートであるスキッパーキは辺りが暗くなって来ていることも、寒くなって来ていることも大したことではない様で、のんびりとドッグランの端の方を探索している。
ドッグランは楽しいし、スキッパーキサムとの大切な時間をのんびり過ごしていたいけど、寒い。
だから一旦部屋に入ろうと「サム」と呼ぶ。
下げていた顔を上げ耳をピンとたて、「サム」と呼ばれたことを確認する様に瞬時こちらを見つめ、そしてすぐさま走りだす。
薄暗闇の中のまっ黒スキッパーキ。
まるで濃い影が動き出した様に、どんどん近づいて来る何とも不思議な光景。
遠くで影の様に見えていたスキッパーキは、近づくにつれどんどんと朧げな感じから力強いものに変わってきた。
走り込んだ勢いを上手に止めて、足元で期待しているかの様にキラキラした目で見上げているサムがいる。
サムと一緒に暖かい部屋に戻り一息つく。
お泊まりの時には大概ディナータイムの前にサムのご飯タイム。
夕食後はサムと一緒にドッグランで過ごす時間だから、食べて直ぐ走ったりすると胃捻転(小型犬は大型犬ほど負荷はない)の心配があるから、早めにご飯タイムだ。さあ、サムご飯食べよう。
サムのお出かけの時はいつも何種類かの比較的食べるであろうフードを持ってくる。ドライフード、ウェット(缶詰)、電子レンジが使える所なら野菜、ササミなども持ってくる。昔のフードファイトと比べるとはるかにバラエティ豊富になっている。
フードファイトが進化したと言うのか、激化したのか分からないが、お互い少しの譲歩と頑張りの日々だ。
ただ、家ではない場所。何時もの空間でなかったりする環境状況を考えて、お出かけの時はかなり甘くなってしまって、スキッパーキサムのご飯は、「割とよく食べる」フードを揃えてしまう。
どうしても、サムの運動量と、睡眠不足などサムの体の事が心配で、栄養を補給して欲しいと思ってしまい、食べそうなフードを持ってきてしまうのだ。
サムがまだまだふやかしドッグフードを食べていた頃、食べないのなら、3日間絶食させれば、食べると教えられたし、実際サムは預けた時、余りにも食べなくて3日間絶食させられて食べたらしい。強硬手段だ。
プロだったり、他にも沢山の犬がいるのならできるかもしれないが、目の前にいるのはサムだけで、物凄く切なそうなスキッパーキの顔を見ると3日間絶食させる事は出来なかった。
そうする事が良かったのか悪かったのか分かるわけがないが、サムに対して、負い目を持つ様な事は今はしたくない。
最近では、出先で持ってきたフードを食べなくても、ピリピリすることも無くなってきた。
家とは環境が違うと言う大きな要因があるし、食べたくないものは仕方ない。持ってきているフード以外無いのだから。
サムのその時の体調もあるし、まわりの状況で落ち着かない事もあるだろう。極端に言えば1日食べなくても問題ないと思える様になったという事なのだ。
具合が悪くなければ良し!そう思える様になったのはスキッパーキサムの事を昔より、サムの事を理解し、更に好きになっているからだ。