春は新緑と花々の美しさを求め、夏は日々の暑さを逃れ、秋は木々の移ろいを楽しみに出かけることが多い。
よく、いい季節と言うが、新緑の頃、紅葉の頃は観光地はどこもかしこも賑わっている。良い季節は動きやすいものだ。
ウインタースポーツをする機会を逃してしまったと言う事もあり、雪が降る所に行ったのは温泉に入りに行くくらいなものだった。
スキッパーキサムが来るまでは。
スキッパーキであるサムは暑い夏より寒い冬の方が活発に行動できる。如何せん年々夏の暑さは厳しいものとなって来ているので、外出が制限されるからだ。
もともとスキッパーキの故郷であるベルギーは日本の風土とは違い、一年を通じて5度は低く雨の降る量も半分以下だ。夏場の最低気温に至っては10度の差があるぐらい日本の夏はベルギーに比べると暑い。
そして日本人の体温より欧米人の体温が高く更に犬の体温は高い。
肌寒い頃に欧米人が半袖で闊歩しているのを見かけ寒くないのかと思っていたが、体温が高いのだから寒く無いわけだ。また、鍛えていて筋肉隆々の方達もエネルギー消費が高いから熱を生み出すから体感が違う。
生活環境、種による体の違い。様々な要因で様々な差がある。
日本生まれの日本育ちのスキッパーキサムだが、暑さに注意な訳だ。最初サムを迎えるにあたり夏は25度をキープする様に言われたが、それだけだったので、単にスキッパーキという犬種はダブルコートの毛皮をまとっている為暑いからだと思っていた。
疑問に思う事を調べて知ることにより、何故そうなのかを納得して、サムの事をまた少しわかるようになっていく気がする。
と言う事で今では冬の季節は、サムと楽しく出かけられるので待ち遠しい季節になった。
雪が降る季節は、雪が積もるところへはほとんど出かける事はなかったので、サムと出かけるようになって、分かったことがある。
避暑地として有名な所は当たり前なのだが、冬場は雪が降り積もる。
スキー場があったりする所だとまた違うのだろうが、そうで無い所だと、シーズンオフと言うのだろうか、雪が降り積もる頃は、クローズになっている施設やお店が多い。
前に来た時に美味しかったので、また食べたいと思っていた店に向かうも閉まっていた時にはガッカリした。「店」は一年中行なっているものだとばかり思っていたので、まさか「冬季期間閉店」と言う事があるとは思いもしなかったのだ。
開いていても開店時間が短くなっていたり、品揃えが少なくなっているところが多いことをスキッパーキサムと立ち寄ることで知った。
立ち寄れない所も多いけれど、その分サムとのんびりと楽しむことができる。他の季節では味わえない冬ならではの贅沢感だ。
サムがいる事によりまた今までとは違う楽しみが増えた。