目が覚めて外を覗くとまっ白なドッグランが目に飛び込んできた。
雪は止んでいるが、昨日残した足跡は影も形もない。降り続いた雪が消した様だ。それなので昨晩よりもずっと白いふわふわな感じの絨毯が新たに敷きつめられている!
急いで支度をしてブラックスキッパーキサムとホワイトドッグランへ飛び出す。
人も犬もふかふかな雪を駆けずり回る。自分達がつける足跡だけがあるだけで後は何もない滅多に出来ることではないことにテンションは更に上がる。
サムと思いもかけない雪の絨毯の上を踏みしめ、ボール遊びを始める。
白い雪のドッグランに黄色いボールを投げると、まっ黒いスキッパーキが真っ白い雪の中に飛び込んで行くかのようにボールを追いかけ走って行く。
投げた黄色いボールは柔らかな雪に沈んで見えなくなるが、黒いスキッパーキはボールがあるであろう場所に顔を突っ込んでいる。
初めて見る光景。ボールを見つけ意気揚々と持ち帰るサム。
だけどボールを咥えたまま渡さず、そのまま追いかけっこになる。それがまた楽しいよね。
広い雪のドッグランで、いつもと同じような事をしているのに特別な感じがするスペシャルモーニングラン。
遊びまわったているので、いつしかドッグランには遊んだ証の足跡がついている。
足跡の下は芝生が覗いている。優しいドッグラン。それでも雪が積もるくらいなので空気は冷たい。
遊ぶのは楽しいのだが、だんだんと体が冷えてくる。体が冷えても楽しいのでもっと遊んでいたいと思う。
楽しいことは時間を忘れてずっとこのまま続けば良いなといつも思う。きっと目の前の目をキラキラさせているスキッパーキも同じ気持ちだと思う。
サムの方が直に足元体全体で冷たさを感じていることだろうに、一向に帰ろうの意思表示がない。
今は木があるドッグランの端の方を探索中だ。戻ってくる気配は感じない。楽しくて気持ちの良い朝ではあるけれど、寒い。冷えてきた。足元が雪で濡れてしまっている。雪対策まるっきり無し状態だから仕方ない。それにしても思い掛けない雪で楽しいこと楽しい事。
身体も冷えたし部屋に戻ろうと「サム」と呼べば、すぐに顔を向けて一直線に雪を蹴り上げながら戻ってくる。さあ部屋に戻ろうとドアを開け部屋に入る。
部屋に入ると暖かさがとても嬉しい。ほっとしているともう朝食の時間。早いな。美味しい朝食を頂き部屋に戻れば、サムはドッグラン行こう!とまっしぐら。
好きなんだね。陽が射してきてキラキラと輝くドッグランをサムはうろちょろうろちょろ。走るわけでは無く、何をするわけではないようだけど、それでもドッグランで遊ぶのがいいんだね。
まさか降るとは思わなかった雪、そして積もるなど考えもしなかったけれど、その予想外の出来事が
物凄く特別で楽しかった。スペシャルな贈り物を思う存分スキッパーキサムと一緒に楽しめて、本当に嬉しい!
お日様が顔を出して今日は良いお天気で、もうすぐ雪も溶けるらしい。雪のサプライズプレゼントありがとう。